120th JFES Chapter Meeting

来る4月13日に下記の要領にて120th JFES Chapter Meetingを開催します。参加ご希望の方は4月3日までにこちらから登録をお済ませください。

会場&オンラインのハイブリッド方式での開催を予定しております。皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。

Date & Time: April 13th, Thursday, 15:30 – 17:30 (JST)
On-site venue: 〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通1丁目1-1 電気ビルサンセルコ別館8階
西日本技術開発株式会社
https://www.wjec.co.jp/company/location.html
Online Participation: The access link will be informed to registrants.
Contact: info (at mark) spwla-jfes.org

Program:
司会進行: Takayuki Wada(西日本技術開発株式会社)

Presentation 1:
タイトル:地熱資源開発におけるMT法探査
Magneto-Telluric (MT) method for geothermal resource developments
稲垣 陽大(INAGAKI Haruhiro)(西日本技術開発株式会社)
Language:Japanese
MT法探査は地熱資源開発において近年一般的に適用されている。これは,地熱活動に関連した熱水変質帯はその種類によって比抵抗値がダイナミックに変化するため,地下の比抵抗構造を把握することが重要であること,MT法の探査深度が比較的大きく対象となる深度をカバーできることに起因している。なお,必要とする深度帯の比抵抗構造を高い精度でイメージングするには適切な調査計画,データ品質管理が必要不可欠である。また,比抵抗構造の解釈に関しては比抵抗値を変動させる要因が多岐にわたるため,坑井データ,地表地質データ等の既存情報を踏まえて総合的に解釈する必要がある。本講演ではより精緻な地熱系概念モデル構築に大きく寄与する2つの要素-高品質なデータ取得を実現するための事例紹介,比抵抗構造の解釈事例-に焦点を当てて紹介する。

Presentation 2:
タイトル:地熱系概念モデルと地熱資源調査
Conceptual Model of Geothermal System and Geothermal Resource Study
副田 宜男(SOEDA Yoshio)(西日本技術開発株式会社)
Language:Japanese
地熱発電開発の対象となる地熱系は主に火山地域に発達し,地熱流体は火山岩中の断裂に沿って貯留される場合が多い。本講演では,火山地域の地熱系概念モデルならびに地熱資源の有効な探査手法を紹介する。地熱系概念モデルは,地質構造,熱構造および流体流動の3つの要素からなり,地球科学的な様々な調査・探査を経て地熱系概念モデルが構築される。地熱資源調査では,第1段階目として地質調査,地球化学調査および物理探査(主に電磁探査と重力探査)からなる地表調査が実施され,初期的な地熱系概念モデルが構築されるとともに地熱資源賦存有望区域が選定される。次の調査段階においては地熱調査井が掘削され,坑井地質調査や物理検層等が実施され,これらデータを用いた地熱系概念モデルの精緻化が行われる。地熱発電開発事業の核となる地熱系概念モデルを構築・精緻化するにあたり,どのような手法や技術がより有効か,講演を通して考えてみたい。

Presentation 3:
タイトル:DTSによる断裂型地熱貯留層における過渡的現象の捕捉とその応用事例
Capturing Transient Phenomena in Fracture Type Geothermal Reservoir and its Applications Using DTS
池田 直継(IKEDA Naotsugu)(西日本技術開発株式会社)
Language:English
典型的な火山性の地熱地帯のように,非透水性の泥水孔壁が形成し難い断裂型貯留層においては,生産や注水の開始・停止あるいは変動に伴う流体の動きに関する過渡的現象が顕著に見られ,この特徴を捉えることにより各断裂毎の特性(地層水温度,圧力,透水性)を短時間の測定により解析できる。
DTSは坑井全体の約1m毎の温度分布を1分程度置きに測定でき,上記の過渡的な現象を捉えることを可能にする。また,基本的に坑内流体はほぼ水から構成されているため,坑内流体が圧縮水,飽和熱水と蒸気の二相流(場合によってはNCGを含む),蒸気とNCGの混合流体のいずれかと想定すれば,温度分布及び坑井傾斜データから坑内圧力も導出できる。
透水性が高く開口幅が大きいフラクチャほど,大きく直線的なプレーン構造である可能性がある。さらに,近傍地熱井で似た特性を有するフィードポイント(又は逸水層)からフラクチャープレーンを推定できる。この他,地熱井で最も重要なパラメータである地層平衡温度推定のために実施する温度回復試験はまさに過渡的現象の解析であるがDTSにより坑井圧力試験に類似したテクニックも応用できる。これらのDTSを用いた応用事例をいくつか取り上げ紹介する。

Icebreaker(懇親会)
TBD

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