第115回 JFESチャプターミーティングを下記の要領で開催します。前回に引き続きオンラインチャプターミーティングとなります。
ご関心のある方は、12月9日までにこちらで参加のご登録をお願い致します。
- 開催日時
- 2021年12月16日(木) 15:30 ~ 17:30
- 場所
- オンライン開催
- 言語
- 日本語
- 講演①
- OYOコアラボ試験センターの紹介
- 柿原芳彦(応用地質株式会社)
- 当試験センターは、インフラやエネルギー施設の建設に係る地盤材料の物性試験・化学試験を主体に業務を実施しております。一方で、メタンハイドレートやCCSに係る実験的業務の実績もあり、それらの一部をご紹介いたします。
- 講演②
- ウレアーゼ活性による軟岩のスレーキング抑制効果の確認
- 大熊真貴(応用地質株式会社)
- 軟岩(固結度の低い岩石)は、浸水や乾湿繰返しでスレーキング(細粒化・泥状化)し、構造体の圧縮や不安定化を引き起こす。また、微生物を利用して土の間隙中に炭酸カルシウムを析出させる地盤固化方法は、砂地盤の液状化対策に応用が期待されている。スレーキングする試料を、炭酸イオン(尿素をウレアーゼ(酵素)で加水分解して発生)とカルシウムイオンが反応する溶液に浸けることで、炭酸カルシウムで試料表面がコーティングされ、スレーキングの抑制効果が見られた。
- 講演③
- 連続加圧方式による保水性試験試験装置の開発
- 京野修(応用地質株式会社)
- 不飽和土地盤は,不飽和から飽和に至る過程の水分保持特性と透水性を評価することで,降雨時の斜面安定問題や河川堤防の浸透・安定性問題などに重要な数値情報として利用される。しかし,実務において室内試験が活用されない最大の要因は,結果を求めるために「非常に長い時間を要する」ことであった。そのため,試験の時間短縮を目指し,従来の試験方法を改良した新しい保水性試験装置を開発した。
- 講演④
- コアの非接触誘電率測定による含水量評価
- 小野正樹(応用地質株式会社)
- 地盤調査で採取されたコアは,試験室でチューブから押し出された後に目視観察が行われ,砂や粘土といった土質に区分される。これに対し発表者らは,コアの含水量と相関のある誘電率を非接触で自動かつ連続的に測定可能な装置を開発し,定量的データを基にした土質区分や連続的なデータ取得による物性評価の高度化を試みている。本発表では,誘電率測定装置の概要と模擬コアの測定事例を紹介する。